フィリピンは日系NGOが最も活動している地域。支援のその先を見据えたNGOの活動とは。
こんにちは!
今日は、案外知られていないであろう、どれくらいのNGOが活動しているのか、ということについて発信していきます。
フィリピンは日系NGOが活動する地域の中で最も多い国
あまり知られていないのではないかと思う、フィリピンで活動する日系NGOの数。
その数、82団体(最新2018年1月4日調べ、JANIC・NGOダイレクトリーより)
http://directory.janic.org/directory/directory_search.php
あまりこれでは多いのか少ないのかわかりませんよね?
まず、世界でどれくらいのNGOが活動しているんでしょうか?
ご覧の通り、2016年時点でアジアだけでも510を超えるNGOが活動しています。
ついで、アフリカ、中東、中南米といった形になっています。
これだけでどれだけ多くのNGOがアジアに集中して多いかがわかると思います。
さらにその約1/5のNGOがフィリピンで活動しているのです。
(下記のグラフは2016年時点での数なので誤差あり)
相当多いことがわかります。
多い理由としては、歴史的にも地理的にもアジアとの繋がりが深いためとの記述が見られました。
私はもう一点、アジア、特にフィリピンにおいて、NGO数が多い理由を考察してみました。
国際協力に関心もつことが多い場所、それもフィリピン
僕も含めて、フィリピンでNGOを訪れて国際協力に関心を持ったという人って相当数いるんじゃないか、と思っています。
特にマニラ、セブで活動しているNGOは数知れず。
貧困や格差、ストリートチルドレン、スラムというものを身近に感じれる場所だからという理由も多いでしょう。
学生にとって1番イタイ航空費も日本-マニラ or セブでは、3-4万あたりでいけちゃうわけですからね。
さらに治安もそこまで悪いわけではない。
現地の信頼できる人の元であれば、安全に過ごせちゃうわけです。
(ミンダナオ島の一部地域を除く)
モールもあるし、映画館だってあるし、もはや先進国と変わらない生活だってできちゃう。
そりゃNGOのみならず、学生団体もめちゃくちゃ立ちますわと。
支援から課題解決へ
これだけ多くのNGOが介入しているにもかかわらず、まだまだスラムやストリートチルドレンなどの問題は解決されていません。
もちろんこれだけの数のNGOが参画してくれているのは嬉しいことなのですが、まだまだ解決への道は遠いように感じます。
では、私たちはなにができるのだろうか。
環境問題、教育課題、貧困問題、格差社会 、いろいろな課題は1人、もしくは1つの団体では解決は絶対に成し得ません。
だからこそ、それぞれのノウハウを共有しあう場や、1つの達成したい社会に向けて、力を合わせていくことがより一層重要性を帯びてきます。
さらに、支援するだけでなく、国際交流の場を作るだけでなく、支援のその先にある、受益者から課題解決者を創り出していくことが必要なのではないでしょうか?
私たちは、今までの「支援」ひいては、「国際協力」という構図を書き換えていかなければいけないのではないでしょうか。
これからさらに機会格差や経済格差がスピードを上げて、拡大していくでしょう。
富む者はさらに富み、底辺の10億人言われる人たち、そして労働者はなにも変わらず、時間という命だけを消費していく、そんな地球にしたいですか?
それに向けて、私たち市民の目線でできることはなんなのか、それを考えながら、行動しながら生きていきたい。
またこれについてはがっつり書きたいと思います。
それでは。