感謝の日、Teacher's Dayに起こった些細な幸せ。
Happy Teacher's Day!!
実は、10/5は世界では「教師の日」だったんです。
ユネスコが1994年に制定されました。
この日は、教師に感謝する日として、世界で認められています。
今回は、そんな「教師の日」まつわるストーリーをご紹介いたします。
成果の出ない日々
前回のブログでは、現在僕が取り組んでいる「チュータープログラム」について紹介させていただきました。
実は、チュータープログラムが始まってから早1ヶ月が過ぎました。
時間の流れってあっという間だな〜としみじみ感じております。
大変だった企画と打って変わって、オペレーションの方では毎回毎回、試行錯誤の連続で、うまくいくと思っていたものがうまく行かなかったり、実はこれやってみたら偶然ハマった!と言うことがあったりします。
彼らの授業の風景をビデオに収めているのですが、何回見ても飽きないくらい、チューターも生徒も笑顔になっているんです!
そんな中
チューターとのミーティングやレポートをチェックしていると、
「生徒が集中してくれない…」
「途中で教室抜けたり、おかし食べたり、Lazyな生徒で大変…」
などの言葉が出てくることが結構あります。
正直毎回です。
これがオープン・ハイ・スクール・プログラム(OHSP)のリアルです!!
大きな課題が解決されても、生徒個々ではもちろん事情は違ってきます。
チューターたちも、それがOHSPの生徒だと頭ではわかっているものの、大学まで行ったり、教師を経験したことのない身からすれば、正直精神的にもきつくなります。
毎回、ミーティングでディスカッションしたり、個人で工夫して授業に臨んだりしても、なかなか効果が出ない、生徒たちが面白いと思ってくれているのかわからない。
こうなるとチューターたちは自分の無力さに打ちひしがれてしまうこともあります。
それでも彼らは一歩ずつ、一歩ずつ試行錯誤しながら、生徒たちに寄り添い、向き合っています。
そんな彼らのひた向きさと粘り強さからは僕も学ぶことがたくさんあります。
思いがけない感謝の言葉
教師の日の次の日、10/6に土曜日の授業に備えるためのミーティングを行いました。
すでに数学のタームが半分を超え、残りも少なくなってきました。
ということで、チューターたちの意識を引き締めるために、改めてそれぞれが最初のミーティングの時に設定した目標を再確認しよう!となりました。
すると、
ある女子のチューターが喋り始めました。
私は、最初気軽にこのチュータープログラムに入った。
数学を楽しく思ってもらいたい、と生徒たちに思ってもらいたいし、自分の経験にもなると思ったから。
でも現実は違ったの。
女子の生徒たちは髪を櫛で梳いたり、鏡を見たり私の話を聞いてくれないし、 男子生徒は途中で外にお菓子を食べに行ってしまう。
毎回毎回、自分なりに工夫して授業に臨んでもなかなか生徒たちは理解してくれないし、成果も出ないし正直辛かったの。
でもね。。。
昨日、FacebookにTeacher's Dayのポストをしたら、
私の担当の女子の生徒から、
「いつも私たちのためにありがとう」
ってコメントがきてた。
それをみた時、驚いちゃった。
あんないつもだるそうに授業を受けていて、どうしたらいいのかもうわからなかったのに。
彼女たちからその言葉をもらっただけで、チューターやっててよかったなって思った。
これからも彼女たちのために頑張りたい」
と語ってくれたのです。
この話を聞いた時、自分ごとのように嬉しく思いました。
チュータープログラムを作ってよかった!
そう僕自身も思えたのです。
無駄なことなんて一つもないんだ!
教育はそんな簡単に成果が出るものではありません。
生徒たちがいつ大輪の花を咲かせるかなんて、誰にもわからないわけです。
もしかしたら、たった一言がきっかけで、その子が変わるかもしれない。
でも、その一言がその子に突き刺さるには、種を蒔いて、水をやり続けるしかないんです。
彼らと対話して、小さな些細なコミュニケーションだったり、どうやったら授業を楽しんでもらえるかを考えたり、ゲームをしたり。
そういうことを繰り返したその先に、子どもが変わる一瞬があるんだと確信しています。
一見無駄に見えることをやってると思うかもしれません。
でも無駄なことなんて一つもないんです!
「もしかしたら意味ない」と思うことの積み重ねがいつか身を結びます。
これは楽な道のりでは、絶対に成し遂げられません。
険しい道のりを歩くから見えてくるものがあります。
もちろん険しい道のりを乗り越えるには、1人では無理です。
だから僕がいるし、チューターの仲間がいる。
共に歩いて、遠くを目指す。
人と人がつながる場をこれからも作っていきたい。
僕からもチューターたちへ
Dear Tutors,
まだまだ立ち上げたばかりで拙いところや、大変な部分があるのに、やめないで諦めず生徒たちを支えてくれることを心から尊敬します。
I respect you from my heart without giving up in spite of having difficulties and my unskilled management.
ありがとう。
Thank you.